カジノとパチンコの論理学 自民党影の内閣とカジノ法案・パチンコ法案

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自民党影の内閣とカジノ法案・パチンコ法案

2011年最初の時事問題の記事として、今回から3回の予定でカジノ法案・パチンコ法案関連で影響のある政治的な人事について取り上げていきます。

今回は、自民党の中でこれまでのカジノ合法化で活躍されてきた国会議員として岩屋毅氏下村博文氏、パチンコ関連で特に注目されてきた議員として平沢勝栄氏、さらに元議員で愛知県知事選挙に立候補した大村秀章氏について取り上げます。
大村氏は愛知県知事選挙に転出しましたが、岩屋氏・下村氏・平沢氏の3議員はいずれも当選5回の中堅議員で、「自民党シャドウ・キャビネット」(自民党SC・影の内閣)の閣僚としてそれぞれの分野の責任者に就任しています。
自民党の議員に関しては、カジノの合法化で中心的な役割を担ってきた議員は他の分野でも保守的な政策で活躍した人物が多く、パチンコ関連ではリベラルな議員が目立つ傾向があります。


自由民主党衆議院議員 岩屋毅氏

岩屋毅氏については当ブログの過去の記事でも何度か言及してきましたが、「国際観光産業としてのカジノを考える議員連盟」(自民党カジノ議連)発足当初からカジノの合法化議論の先頭に立って取りまとめてきた人物です。

自民党の議連では長く事務局長を務め、06年に発足した自民党政務調査会観光特別委員会傘下の「カジノ・エンターテイメント検討小委員会」(自民党カジノ小委員会)では委員長として自民党カジノ法案の基本方針をまとめました。
新党さきがけに参加した経歴等により民主党議員とも広い交流があり、「国際観光産業振興議員連盟」(超党派カジノ議連)の設立にあたっても政権交代前から議論を牽引してきました。
民主党政権発足と自民党大敗によりにより議連の会長職は民主党側に譲りましたが、会長代行として今回も執行部の重要な役割を担っています。
従来より娯楽研のパチンコ法案に現れる規制緩和一辺倒の姿勢には警戒心を持っており、娯楽研の思惑に反して超党派議連の議論にパチンコ法案が乗せられなかったのは岩屋氏らの抵抗によるものとみられます。

当選5回を数え麻生太郎元首相の側近議員として実績を積んできた中堅議員のホープで、防衛・外務分野への造詣が深く保守色の強い政治信条の持ち主です。
10年9月の自民党役員人事刷新にあたり自民党SCの防衛大臣として、党国防部会長、衆議院安全保障委員会における自民党筆頭理事を兼任し、現在は自民党の防衛関連の責任者を務めています。


自由民主党衆議院議員 下村博文氏

下村博文氏は自民党カジノ議連幹事長、カジノ小委員会副会長等を歴任し自民党カジノ法案で中心的な役割を担ってきた人物の一人です。
10年発足の超党派カジノ議連でも副会長として名を連ねています。

09年の衆議院選挙では逆風を受けて自民党議員が軒並み敗れる中でカジノ議連の議員も多くが落選しましたが、下村氏は選挙区での当選を果たしました。
下村氏も岩屋氏と同様に保守色の強い議員で、安倍晋三元首相と長らく行動を共にしてきました。
主に教育関連での活動の評価が高く日本教職員組合(日教組)についても早くから問題視しており、安倍内閣では内閣官房副長官として首相を支え、愛国心を盛り込んだ教育基本法改正作業においては中心的役割を果たしました。

岩屋氏と同様に当選5回の自民党保守派中堅議員のホープであり自民党SCの文部科学大臣に就任し、党文部科学部会長、衆議院文部科学委員会の筆頭理事を兼任し、現在は自民党の教育関連の責任者を務めています。


自由民主党衆議院議員 平沢勝栄氏

平沢勝栄氏は自民党カジノ議連設立当初に事務局次長として議連を支えたほか、80年代末から数年間パチンコ行政を統括する警察庁保安課長を務めた異色の経歴の持ち主です。
現在は自民党カジノ議連では幹部としての要職を退き一議員として議連に参加しており、超党派カジノ議連にも名を連ねています。

平沢氏は保安課長時代にはパチンコ業界に対して脱税防止を目的としたプリペイドカード(PC)導入を進め、当時の組合団体を真っ二つに割る強硬策を採ったため業界寄りの社会党議員からの圧力を受けました。
96年の衆議院選挙で当選してからは一転して以前の人脈を生かす形で、パチンコ業界団体で社団法人の日本遊技関連事業協会(日遊協)、中堅企業中心の日本遊技産業経営者同友会(同友会)の会合への出席が目立っています。
長く「自民党遊技業振興議員連盟」(遊技議連)の事務局長を務めていましたが、こちらの議連は初代会長の小林興起氏が05年の郵政選挙で離党してからは活動が停滞し、09年の政権交代後からは全く活動が見られなくなりました。
パチンコ業界は在日韓国人・朝鮮人の経営者が多いことが知られていますが、平沢氏は「北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟」(拉致議連)の初代事務局長を務めた一方で極秘裏に北朝鮮を訪問して批判を受けたこともあります。

平沢氏も当選5回で自民党SCの法務大臣として党法務部会長、衆議院法務委員会筆頭理事を兼任し、現在は自民党の法務関連の責任者を務めています。
保守派を自任する議員ではありますが、パチンコ業界や北朝鮮との関係などで一部にこれを疑問視する声もあるようです。
カジノ議連では早くに要職から退き遊技議連も再開する見込みもなく、さらに平沢氏本人のカジノ法案・パチンコ法案への姿勢も必ずしも明確ではありませんが、今後も注目に値する人物です。


前衆議院議員・2011年2月愛知県知事選挙立候補者 大村秀章氏

大村氏は当選5回の自民党衆議院議員でしたが、名古屋市長の河村たかし氏の要請を受けて11年2月の愛知県知事選挙に立候補しました。

選挙公約に中京都構想と銘打った地方分権策を掲げ、大阪府知事の橋下徹氏とも連携する形で選挙戦を優位に運んでいます。
選挙は自民党支持の候補と争う形となり自民党を除名され、しばらく衆議院議員として活動を続ましたが、知事選への立候補に合わせる形で11年1月に辞職しました。

主に厚生労働省関連の分野で活躍してきた人物で、保守政党を掲げる自民党内ではリベラルな主張が目立ち異彩を放っていた人物です。
大村氏は平沢氏と共にテレビ番組に多く出演してきたほか政治活動も共にしてきており、パチンコ業界についても自民党遊技議連の幹事長として平沢氏らと共に名を連ねていました。
遊技議連は近年の退潮が著しく、パチンコ業界との関係で目立った議員として10年の参議院選挙では小林興起氏の秘書出身の秋元司氏、09年の衆議院選挙では議連会長であった保岡興治氏と事務局次長の葉梨康弘氏などが既に落選しています。
大村氏はさらにパチンコ製造業者の多い愛知県出身の国会議員として、元農林水産大臣の赤松氏と同様に製造会社の組合である日本遊技機工業組合(日工組)の顧問に名を連ね、愛知県の他のパチンコ業界団体の会合にも出席していました。

大村氏の離党により、自民党内のパチンコ業界寄りの勢力がさらに減退することになります。


次回は、政府関連の人事を見ていきます。
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