カジノとパチンコの論理学 民主党のパチンコ換金合法化8 カジノ法案とパチンコ法案の同時成立

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民主党のパチンコ換金合法化8 カジノ法案とパチンコ法案の同時成立

民主党の「娯楽産業健全育成研究会」(娯楽研)は換金合法化などパチンコの規制緩和を目的とした議員連盟です。(娯楽研のメンバーと目的はこちら)
国会でも規制緩和を訴え、05年に「遊技場営業の規制及び業務の適正化等に関する法律案」(パチンコ法案)を発表しています。(法案の内容はこちら)
民団の圧力を受けて07年に党の正式機関として「新時代娯楽産業健全育成PT」(娯楽PT)を立ち上げ活動を広げています。(民団の圧力とPTの設置はこちら)

自民党では岩屋毅衆議院議員らが中心となり「国際観光産業としてのカジノを考える議員連盟」(自民党カジノ議連)の中でカジノの合法化が議論されてきました。
06年に自民党の正式機関として政務調査会の観光特別委員会の下に新たに「カジノ・エンターテインメント検討小委員会」が設置され、法案策定の基本方針として「我が国におけるカジノ・エンターテインメント導入に向けての基本方針」が公表されました。(自民党HPにも公開)

自民党カジノ議連はギャンブルであるカジノを解禁するには、国民の理解を得るために自民党単独ではなく出来る限り超党派の議連を結成して制定すべきと考えてきました。
民主党ではカジノ議連とのカウンターパートとして娯楽研の名が挙がり、娯楽研はカジノの解禁に合わせてパチンコ業法を議会に提出して成立させる方針を定めます。
民主党のパチンコ業法は規制緩和一辺倒であり、不正・脱税・依存症などの社会問題を抱えるパチンコに対して世論から厳しい批判が予想されています。
そのため、娯楽研では社会問題が解決される見通しのない現状では、カジノの合法化で世論注目がそちらに集まっている時がパチンコ法案提出に一番適していると考えられました。
自民党にもパチンコの規制緩和などを目的とする「自民党遊技業振興議員連盟」、パチンコ業界を検討対象とする「遊技業等の健全化に関するプロジェクトチーム」などが設立されていたものの、議論が振るわず活動は休眠していました。
自民党カジノ議連では娯楽研とは逆にパチンコに対して厳しい見方が中心メンバーの中で広がっており、ギャンブルとして正式に位置づけ規制強化しパチンコ税を取るべきだとの声が広がっています。
パチンコの問題はカジノ議連と娯楽研との間で真っ向から対立しており、自民党側ではパチンコ業法はカジノ法案の後と考えていました。

カジノ法案はデリケートな問題なため提出の機会を伺っていましたが相次ぐ首相交代でそのタイミングを逃し、この間に民主党は党勢を拡大し07年の参議院選に勝利して参議院で主導権を取り、09年の衆院選は大差をつけて圧勝したためカジノとパチンコの法案の主導権は次第に民主党に移る形となります。
08年の麻生内閣発足後、自民党のカジノ小委員会の岩屋毅委員長と娯楽研会長兼娯楽PT座長の古賀一成氏との間で、党勢に係わらず衆議院総選挙後に超党派の議連を立ち上げる合意がなされました。
この流れの中でパチンコ法案の提出について両者の発言があり、カジノ法案との同時を強調する古賀氏に対して岩屋氏は議論は別々に行うべきだと慎重姿勢を見せました。
娯楽研は08年にはパチンコ法案を衆議院法制局に持ち込み、法案の詰めの作業を開始しました。
政権交代後の10年4月にカジノの解禁を目的とした超党派議連の「国際観光産業振興議員連盟」が発足し、会長に古賀氏、会長代行に岩屋氏、幹事長には娯楽研事務局長の牧義夫氏が就任しました。

しかし、設立総会の席でカジノ法案とパチンコ法案について問われた際、改めて同時成立に意欲を示した古賀氏とは対照的に牧氏はカジノ法案を先行させパチンコ法案は将来の課題と意見が分かれています。
岩屋氏は元々カジノとパチンコは別々に議論すべきと主張しており牧氏の発言は岩屋氏に同調したものと見られますが、会長は古賀氏であり超党派議連のメンバーも衆院選の煽りを受けて民主党議員が大半を占めているため、パチンコ法案の提出については予断を許さない状態です。

パチンコ法案が提出された場合、外国人参政権付与法案の想定と同様に強行される可能性もありますので注意が必要でしょう。


「カジノ法案成立でパチンコの換金は窮地に立つ」
谷岡一郎大阪商業大学学長(自民党カジノ議連アドバイザー)業界誌インタビュー(部分)

 私は刑法学会にも長い間おりましたが、パチンコ業界の換金は法的な観点からみた場合、いわゆる三店方式が確立できていても、『間違いなく違法』です。逆にいえば、警察が主導でやっているからどこも手入れを受けないだけであり、例えばマスコミが徹底して提起すればこの事実は違法になります。(略)
 (カジノ法案が提出されると)カジノとギャンブル全般に対して真剣な議論が行われることになるでしょう。そうなったとき、違法なまま換金を行っているパチンコ業界が論争の中で引き合いに出されるのは間違いない。(略)
 パチンコ業界を取り巻くあらゆる問題の根本には、実態は限りなくギャンブルに近いのに、いまだ『遊技です』などという、曖昧な位置付けをしていることがあると私は思います。不正問題も機械の射幸性の問題も、すべてここに起因している。ギャンブルならば厳格な規制とルールが適用され、監視下で明白な形で運営される。パチンコは遊技だから何でもアリなのです。遊技だからいけない(笑)。

(「遊技通信」00年9月号より引用)


08年11月21日 パチンコ・チェーンストア協会第21回勉強会における牧義夫事務局長と岩屋毅カジノ委員長のパネルディスカッションの一部(部分)

岩屋氏 かなりの方がまだ、三店方式を通じた換金をなさっているんだろうと思いますね。ということは、換金をしている以上は軽度のギャンブルだとみなすのが常識的な見方なんだろうと思います。(略)ソリューションは2つしかないと思うんですよね。パチンコを軽度のギャンブルだと位置づけて、換金を合法化する代わりに刑法の違法性を阻却しなくてはいけないわけですから、違法性を阻却するのに相当する社会的な貢献をこのパチンコ業界もどんな薄い税率であっても税をかけて、やらしていただくというソリューションが一つ。もう一つは一切換金しないと。

牧氏 軽いギャンブルというのはギャンブルじゃないわけで、それは遊技という一つのくくりを確立するべきでありますから、従って違法性を阻却するために公的な組織を通して換金するという考え方ではなくて、現場でお金と交換することがはたして形としてきれいか、きれいじゃないか、私はその程度の話でいいんだと思っております。

岩屋氏 軽度のギャンブルはギャンブルではなくて遊技なんだと言い続けている限り、この裁量行政の枠からは絶対に出れないのではないかという感じもするんですね。増してや風営法から離れて業法を作るということは、非常に私は難しいのではないかと。



10年4月14日 国際観光産業振興議員連盟設立総会における古賀一成会長、牧義夫幹事長の発言

牧氏 (産経新聞が超党派議連でパチンコ立法化を目指すと報じた記事について)私も産経の記事を見たんですが、この議連の中でそれはちょっと話が違いますし、パチンコの換金問題を議論することについては、議連の中でまだ了解は得ていません。カジノ新法と遊技との関係というのは別の問題だと思っています。(略)
 パチンコは日常空間の中にありギャンブルでなくあくまで遊技でありますから別のジャンルになると思います。(略)カジノとパチンコは似たところがあるでしょうから、近い将来、遊技新法を立ち上げることになれば、当然このカジノ議論で使われたスキームというものも活かされてくるんじゃないかと思っています。

古賀氏 我々民主党はカジノよりもパチンコを中心とする遊技新法について議論してきましたから、おそらくカジノ議連が大きい動きの中で立法化する時、パチンコの業法としての新法をつくるのもこのタイミングしかあり得ないだろうということで、協力しながら同じタイミングでつくろうじゃないかと、われわれが野党、自民党が与党の時からの合意だったわけですから。ですからこの国際観光戦略でも横目に見ながら、一応、パチンコについても案や協議をして同時にいくつもりで頭においていたいと考えています。議連そのものは混乱するのでパチンコのことは別にしています。

(遊技ジャーナル10年5月号より引用)


10年4月14日 岩屋毅氏のインターネット上での記述

 今度作る議連はパチンコの話にまでは踏み込んでおりません。カジノを合法化した場合、パチンコをどう位置づけるか、という問題には遭遇せざるをえないとは認識していますが。。。

岩屋氏のtwitterより 10年4月14日12時33分の記述より引用


より詳細な記事は カジノ法案とパチンコ法案の同時成立(詳細)
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依存

いったいどれだけの人がパチンコの依存症に悩まされてるでしょうか
1日五万円十万円普通に使ってしまえるパチンコが遊技だなんてのが馬鹿げている。牧氏の考えは既得権益の欲が見え非常に危険だ。なにがパチンコとは日常空間にあるものだ、こんな射幸心を煽るパチンコが身近に日常空間にあり続いていけば日本人はかならずおかしくなる

Re: 依存

垣内さま

コメントを寄せて頂き、有難うございます。

パチンコの依存症に悩まれている方の人数については、
国内の患者数について推計によって数万人から数百万人と開きがあり、
実態の把握はあまりなされていないのが現状です。
依存症により患者の家族の方も精神的な苦痛を受けることが多く、
間接的に悩みを抱える人数を加えるとその数倍になると言えます。

依存症については当ブログでも今後、記事として取り上げる予定です。
しばらくお待ちください。
今後も、「カジノとパチンコの論理学」ブログを宜しくお願いします。
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