カジノとパチンコの論理学 民主党のパチンコ換金合法化2 娯楽研石井一初代会長と警察庁への圧力

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民主党のパチンコ換金合法化2 娯楽研石井一初代会長と警察庁への圧力


 99年11月、パチンコ業界の規制緩和を目的とした民主党の「娯楽産業健全育成研究会」(娯楽研)は当時の石井一民主党筆頭副代表が中心となって発足しました。これは、民主党・民政党・新党友愛・民主改革連合の四党合併によって現在の民主党の基礎となる新体制が発足した翌年のことです。
 石井一氏は警察庁が「国民生活の安全を守るための施策を研究する会」(生活安全研究会)の中でパチンコの換金の合法化が検討されていた94年に国家公安委員長を務めており、兵庫県のパチンコ店の組合の顧問を務めるなど業界との結びつきの強い議員でした。
 また、在日朝鮮人の経営者の割合が多いパチンコ業界においては、石井氏は国家公安委員長就任時まで日朝友好促進議員連盟の会長をつとめるなど、彼らの祖国である北朝鮮と密接な関係を持つ議員でもあります。自民党在籍時には後に土下座外交と批判された金丸訪朝団の自民党の事務総長を務めて国交正常化交渉の事務を取り仕切り、日朝議連議員団の91年の訪朝の際には団長として当時の金日成主席と会談しています。石井氏に対しては北朝鮮寄りであるとの批判もあり、拉致被害者の有本恵子さんの父親の有本明弘氏によると、金丸訪朝団の直前に恵子さんの手紙を明弘氏から交渉の際に北朝鮮に示すよう託したがこれを握りつぶした人物とされています。最近は他にも前田雄吉議員の民主党離党につながったマルチ商法業者からの献金や、郵便不正事件における関与などの疑惑も報道されています。
 民主党内においても代表や代表代行、幹事長に次ぐ実力者で99年1月から郵政選挙で落選する05年9月までは民主党の筆頭副代表を務め娯楽研について事実上党の意思決定と同じであると発言していました。石井氏は国会質疑こそ立ちませんでしたが勉強会を取り仕切ったり国家公安委員長に自ら提言書を手渡したりと、娯楽研ではパチンコ業界に向けての顔役を務めていました。
 娯楽研発足時はレジャー産業全般を研究対象とすると発表していましたが、当初から活動はパチンコ業界の規制緩和への取り組みに限られていました。発足3ヶ月後の00年2月の勉強会に警察庁生活安全局生活環境課長(当時)らを呼び業界について質し、4月5日には国家公安委員長と生活安全局長(当時)に対して換金合法化や遊技機のギャンブル性の規制緩和などを内容とする「遊技業界に関する緊急提言」(下記参照)を提出しました。さらに4月20日には松崎公昭娯楽研世話人と金田誠一委員の2名がこの意見書に沿って衆議院決算監視委員会で質問に立ち、パチンコ業界の規制緩和を訴えました。
 しかし、積極的な活動にもかかわらず規制緩和が進まなかったため、11月に再度「国家公安委員長と警察庁生活安全局長に遊技業界に関する提言」(下記参照)を提出しました。さらに、翌01年の11月には松崎氏が再度国会での質問に立ち提言の進捗状況を尋ねるなど圧力を強めましたが警察庁から色よい答弁を引き出せませんでした。
 一連の娯楽研の活動で提言された内容は換金の合法化や遊技機の規制緩和など、パチンコ店の営業環境を有利にさせる内容ばかりで、業界が当時も抱えていた社会問題にはほとんど目を向けていませんでした。
 そのためか、娯楽研の提言した内容は一部を除いてほとんど実現に至らず、松崎氏の国会質疑を境に一度に活動が停滞することになります。


99年10月26日 石井一世話人代表インタビュー(抜粋)
※石井代表世話人はパチンコ業界側への顔役で、当時から民主党筆頭副代表を務めていた

「自民党は(パチンコ業界では)警察側の立場に立って、行政指導を強化しようとする。われわれは野党だし、民主党は官より民の立場で考える。例えばプリペイドカードについては、どうも業界側の人々の人気が悪い。警察の押し付けという声も多く聞く。これも検討課題だ」
「現時点では有志の集まりだが、党の機関に上げていくことも考えている。ただし事実上、党の意思決定と変わりはないと理解していただきたい

(「遊技ジャーナル」99年11月号p14より引用)


パチンコホール関連3団体に示した国家公安委員会委員長への提案書の素案(項目のみ 00年3月29日)

1 保通協の検査基準の明確化と情報開示
2 警察行政の裁量権の見直しについて
3 遊技機の『射幸性』と基準(規格)の再検討を
4 パチンコ機の二重基準(ダブルスタンダード)の再検討を
5 換金システムの制度化・合法化
・ その他、『消費税を外税に』『出店妨害(幽霊診療所)問題の解決』『検定・認定期間(現行3年)の
  延長、あるいは廃止』『セキュリティー対策の一層の強化』など

(「遊技通信」00年5月号p30より引用)


国家公安委員会委員長、警察庁生活安全局長に提出した
『遊技業界に関する緊急提言』全文(00年4月5日)

1 保通協の検査基準の明確化と情報開示の推進を
 保通協における遊技機の検査基準の簡素化、透明化を推進すべきと考える。情報開示もほとんどなく、世界の趨勢に逆行している。検査料の度重なる値上げなども、その根拠が示されていない。情報公開法が2001年4月1日に施行されるが、保通協も情報公開に前向きに対処すべきだ。警察OBの天下りになっていることも検討課題
2 警察行政の手続きの簡素化と裁量権の見直しについて
 現在、日常的に起きている遊技機の部品(釘・風車など)の変更や、例えば自動販売機の設置場所の変更についても、所轄署への『変更承認手続』が必要とされている。ホールにとっては大きな負担になっているこの手続きを『届出』にしてはどうか。遊技機の性能に変更がなければ良いのであり、届出の範囲を大幅に増やすなどの対策が必要と考える。また、各県警や所轄署により、許認可の温度差があり、裁量権による指導が行われるケースが多い。この点の解消や公平性の確保が必要と考える。
3 遊技機の『射幸性』と基準(規格)の再検討を
 遊技機基準の一番の問題点は『適度な射幸性』を維持できるかにある。現行の基準は細かすぎて、ゲーム性に富んだバラエティー豊かな遊技機の製造が制限されている。高齢化社会の到来を視野に含め、お年寄りでも楽しめる遊技機の提供を容易にするためにも射幸性の大まかな基準だけを設け、細部の基準は撤廃するくらいの考えで取り組むべきだ。
4 パチンコ機の二重基準(ダブルスタンダード)の再検討を
 確率変動機能が認められた射幸性の高いCR機を導入するにはプレペイドカードシステムを同時に導入しなければ営業できないのが現状だ。このカードとCR機の関係についてはマスコミ等でもしばしば批判されてきた。二重基準解消を含め、業界全体で再検証する時期にきている。
5 出店妨害(幽霊診療所)問題の解決
 パチンコ店が営業できるか否かの『許可』は建物ができ、パチンコ機やコンピューターまで揃え、いつでも営業できる状態にならないと下りない。このため建築途中に、近くに、出店妨害を目的とした幽霊診療所などが出現するケースが散見される。これを防ぐには、例えば建築確認申請が受理された時点で営業が保証される『仮許可』制度を設けるなどの対策が必要だ。
6 換金システムの制度化・合法化の考案を
 年間売上22兆円ともいわれ、国民最大のレジャーであるパチンコ産業が換金行為(換金率97%)なしには成り立たない。これを何とか制度化・合法化すべきだと考える。どのように国民の理解・コンセンサスを得るかについて真剣に議論・考察することが必要だ。

※石井一世話人代表、石井紘基事務局長、古賀一成世話人、松崎公昭世話人、岩國哲人世話人、金田誠一委員の6人の娯楽研メンバーが警察庁に出向いて手渡した
(「遊技通信」00年6月号より引用)


国家公安委員会委員長、警察庁生活安全局長に提出した
『遊技業界に関する提言』全文
(00年11月10日)

 遊技業界の浮沈は、遊技機による部分が圧倒的に多いのは過去の歴史でも証明されているが、保通協の検査基準・体制をより一層公明・公正なものにすべきだ。チェック機能が働かなければ、遊技機の事実上の許認可に不信感がつきまとう。保通協の情報公開が必要だ
 消費税の外税許可(玉24個出し)については、近々許可されそうだとも聞いているが、大蔵省でも「消費税は消費者に転嫁するよう」指導しており、早い時期に結論を出すべきだ。
 風俗営業者(パチンコ店)は政府系資金が借りられないのが現状だが、これを改める方向で早急に検討すべきだ。
 先頃、提出した提言書の中に「幽霊診療所」問題の解決を盛り込んだが、この対応はどうなったのか。いまだに出店妨害のための悪質な架空診療所の出店が散見される。都道府県の統一基準づくりなどを含め改めて善処してほしい。
 パチンコ店の経営と経理の透明化を担保するためにも、株式の公開・上場を後押しするような環境整備を進めるべきだ。
 以上、当面の諸問題について列記させていただきましたが、各種規制緩和、「換金の制度化(合法化)」等、問題は山積しております。引き続き、ご検討のほど、お願い申し上げます。

※石井一世話人代表、石井紘基事務局長、松崎公昭世話人、金田誠一委員、池田元久委員の5議員が警察庁に出向いて手渡した
(「遊技通信」01年1月号より引用)
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