カジノとパチンコの論理学 民主党のパチンコ換金合法化1 娯楽研、娯楽PTのメンバーと目的

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

民主党のパチンコ換金合法化1 娯楽研、娯楽PTのメンバーと目的

 1999年に発足した民主党の「娯楽産業健全育成研究会」(娯楽研)は石井一民主党筆頭副代表(当時)が中心となって設立された民主党国会議員による研究会で、パチンコ店への規制緩和やパチンコ店内での換金の合法化などを目的として活動してきました。
 08年には娯楽研の研究の成果を党の政策に反映させるため、民主党政策調査会の下に党の正式機関として「新時代娯楽産業健全育成プロジェクトチーム」(娯楽PT)が発足しました。自民党からカジノ合法化の法案が提出された後では厳格なカジノと対比され、パチンコの換金の合法化が難しくなることが予想されています。そのため娯楽PTでは自民党が提出を予定しているカジノ法案の検討を進めるとともに、カジノの合法化と同時に民主党からパチンコの換金合法化の法案を成立させることを目的としています。なおこの娯楽PTの発足時の役員には、当時の鳩山由紀夫幹事長を始め8人の「次の内閣」大臣、3人の副大臣、5人の常任幹事会メンバーが含まれ、民主党執行部の積極的な姿勢が伺えます。


主な目的は次の通りです

・パチンコ店内での換金を認めることを法律上に明記する。
・パチンコホールを経営する企業の株式上場を実現させる。
・遊技機の賭博性に関する法律上の規制を緩和し細目を撤廃する。
・パチンコの釘調整はパチンコ店の自由裁量として、警察の指導対象から除外する。
・所管を警察庁から経済産業省に移し、規制中心の政府方針から産業育成に転換させる。
・パチンコ業法を制定し風営法から抜き出すことで、業界のイメージを向上させる。
・ギャンブルではなく遊技であると明確に位置付け、依存症対策等の社会的責任を免除する。
・警察による調査と、パチンコ業者の営業上必要な各種行政手続を共に簡略化する。
・全国展開の障害となる県警間の規制の差異を撤廃し、警察の裁量権を制限する。
・照度規制、騒音規制、広告規制等は緩和または撤廃し、内容を明確にして警察の裁量を排除する。
・一部店舗の営業許可取消の罰則が、その法人全ての店舗に波及する規定を削除する。
・遊技機の検査機関から警察庁の影響力を排除し、賭博性の高い機種の検定通過を容易にする。
・遊技機の検査機関を複数認め競合させ、検査料金の低価格化と情報公開へ誘導する。
・パチンコ店新規出店の障害になっている保護対象施設の対象を絞り、出店可能地域を広げる。
・中小企業庁の通達を撤回させ、政府によるパチンコ店への信用保証を解禁する。

※娯楽研と娯楽PTの提言書・国会質疑・パチンコ業法案・主要幹部の発言等を元に筆者がまとめたもの



娯楽PTの役員は以下の通りです。(敬称略)

新時代娯楽産業健全育成プロジェクトチームの役員名簿(発足時)
※括弧内は当時の民主党常任幹事会または民主党「次の内閣」における役職名

顧問     石井一(副代表) 鳩山由紀夫(幹事長・ネクスト国務大臣)
        川端達夫(副代表) 前田武志(企業団体対策委員長) 岩國哲人
座長     古賀一成(常任幹事)
座長代理  小沢鋭仁(国民運動委員長)
副座長    細川律夫(ネクスト法務大臣) 原口一博(ネクスト総務大臣)
       長浜博行(ネクスト国土交通大臣) 増子輝彦(ネクスト経済産業大臣)
       松井孝治(ネクスト内閣府担当大臣)

幹事     小川勝也 中川正春(ネクスト財務大臣) 古川元久
        山田正彦(ネクスト厚生労働大臣) 伴野豊(ネクスト環境副大臣)
        藤本祐司(ネクスト内閣府担当副大臣) 石関貴史
事務局長   牧義夫(ネクスト文部科学副大臣)
事務局次長 鈴木克昌 柳澤光美

※役員を務めていない会員は不明なため掲載していない
(「Green Belt」08年8月号、民主党HPより作成)


娯楽研のメンバーは以下の通りです。(敬称略)

最新の名簿(08年2月現在)

名誉会長   石井一(参)
会長       古賀一成
副会長     岩國哲人 前田武志(参) 山田正彦
幹事長     金田誠一
幹事長代理  小沢鋭仁
常任幹事    岩本司(参) 小川勝也(参) 鈴木克昌 平岡秀夫 古川元久
          増子輝彦(参)
事務局長    牧義夫
事務局次長  前田雄吉
会員(衆院)  石関貴史 市村浩一郎 枝野幸男 岡本充功 奥村展三 川内博史
         川端達夫 近藤昭一 近藤洋介 神風英男 武正公一 筒井信隆 中川正春
         仲野博子 鳩山由紀夫 伴野豊 細川律夫 三井辨雄 横光克彦 笠浩史
         渡辺周 鷲尾英一郎
会員(参院)  大島九州男 川合孝典 櫻井充 武内則男 徳永久志 轟利治 平田健二
         福山哲郎 松野信夫 水戸将史 峰崎直樹 室井邦彦 柳澤光美 
         山下八洲夫 米長晴信
計52名

※事務局次長の前田雄吉は民主党を離党したため交代していると思われる
※川端達夫は副会長、武正公一は世話人、室井邦彦は幹事を務めていた時期がある
(梅沢忠雄、美原融、宮田修編著『ニッポンカジノ&メガリゾート革命 国際観光立国宣言』扶桑社p424の名簿を元に「カジノジャパン」vol22 p65掲載の名簿の新会員1名を加えたもの)


過去にメンバーに名を連ねていた議員は以下の通りです。(敬称略)

今回の衆議院選に立候補している元メンバー(役職は最終のもの)
顧問    海江田万里 生方幸夫 松崎公昭
副会長  田中慶秋
幹事    中根康浩 吉田治
世話人  吉田公一
会員    荒井聡 稲見哲男 大谷信盛 奥田建 小泉俊明 斎藤勁 城島正光
       樽床伸二 辻恵 中津川博郷

過去にメンバーであった民主党国会議員
池田元久(常任幹事)、安住淳(世話人)、家西悟、泉健太、小川敏夫、木俣佳丈、
玄葉光一郎、下条みつ、仙谷由人、高橋千秋、辻泰弘、寺田学、土肥隆一、内藤正光、
細野豪志、山根隆治(以上、会員)

引退した議員、または引退したと思われる議員と亡くなったメンバー
佐々木秀典(副会長、顧問)、石井紘基(事務局長)、小林憲司(幹事)、玉置一弥、
岩田順介、永井英慈(以上、世話人)、伊藤英成、小林元、今田保典、鮫島宗明、
谷林正昭、樽井良和、永田寿康、計屋圭宏、肥田美代子、前川忠夫、本岡昭次、山本譲司、
山元勉、和田洋子(以上、会員)

地方の首長、地方議員あるいは他党に転出した元メンバー
上田清司、松沢成文(以上、世話人)、岸本健、北橋健治、河村たかし、佐藤敬夫、
鈴木康友、西村眞悟(以上、会員)

※引退した議員、逝去した議員、離党した議員、地方の首長に転出した議員等を除く
※離党したメンバーのうち松沢成文は神奈川県内のパチンコ店禁煙条例騒動、西村眞吾は衆議院へ換金禁止の請願をするなど後に業界と対立した
(上記の他「遊技通信」00年1月号、「カジノジャパン」vol.6、9、14に掲載された
99年11月18日付、04年2月3日付、04年5月24日付、06年4月10日付の名簿をまとめたもの)

関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 民主党
ジャンル : 政治・経済

コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: 娯楽PTの議員はなぜ

2011年05月31日17時36分 匿名希望さま

コメントをいただき、ありがとうございます。

娯楽研、娯楽PTの名簿への掲載の有無だけで、業界と議員との距離を測る
見方は安易であると言わざるを得ません。
参加していない議員で、業界との距離が近い民主党議員も実際に存在します。

最近は「パチンコチェーンストア協会政治分野アドバイザー」の
名簿を殊更に取り上げる見方もあるようですが、
そちらは「パチンコ議連」といえる活動実績すらなく、
むしろ業界に厳しい議員も参加しているということも以下の記事で述べました。
http://casinopachinko.blog58.fc2.com/blog-entry-61.html

そんなに単純なものではない、ということです。
プロフィール

場口 重

Author:場口 重

新着記事
目次
カテゴリー
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ
FC2カウンター
RSSフィード
目次
ホームへ戻る
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。